医用UPS(無停電電源装置)

医療機関

医用UPS(無停電電源装置)

会社名(担当部署)
ニシム電子工業株式会社 営業統括本部 産業ソリューション営業部 電源機器営業Gr
お問合せ先電話番号(FAX)
092-984-4185(FAX:092-482-2484)
お問合せ先住所
福岡県福岡市博多区美野島1-2-1

概要

・停電や瞬時電圧低下時に電力が断たれた場合でも電力を供給し続ける電源装置で、特に人命に直接関係する医療機器(※1)や医用室(※2)のような高度な安定性や安全性が必要な医療機関向けの装置
  (※1 医療機器…人工呼吸器・人工心肺装置・麻酔器・保育器・酸素濃縮器 等)
  (※2 医用室…手術室、ICU(特定集中治療室)、CCU(冠動脈疾患集中治療室)、NICU(新生児特定集中治療室)、PICU(小児集中治療室)、心臓カテーテル室等)

仕様

紹介動画

紹介パンフレット

耐用年数、工期、メンテナンス費用等

【レミオ】
耐用年数
 UPS本体:7年
 蓄電池交換:3年(センドバック方式)
納期:個別相談(現状在庫無し)
※ センドバック方式とは異常や故障が発生した製品をお客さまからメーカー側に直接送付する方式のこと

【マカオン】
耐用年数
 UPS本体:10年
 蓄電池交換:3年(センドバック方式)
納期:個別相談(4か月程度)
その他:保守契約有

※レミオ、マカオンのいずれも、日常点検(運転音・匂い・室温)及び通風孔等のクリーニングに関してはお客さまにて実施が必要となります。

おすすめポイント

【手術中に停電!あなたの病院 大丈夫ですか?】   
 ・医療機関のBCP対策には安定した電力供給が重要
   「医用UPS」を用いることで病院機能の維持・向上の一助につながります
【医療用機器に「安全と安心」な電力を供給】
 ・停電・瞬停時も安定した電力を供給し患者様の生命を保護

強み

・ニシム電子工業が取扱うUPSは、医用に特化した製品
・一般のUPSでは漏れ電流による人体への影響等が心配されるが、ニシム電子工業の医用UPSは漏れ電流の発生を極力抑え(国産製品で唯一UL規格(UL60601-1)を取得)、手術室などで使用される人命に直接かかわる医療機器への使用に適した製品
・国産製品であり、コールセンターを有していることから24時間365日の保守受付が可能で、九州の各県庁所在地にある事業所から迅速に対応することができる(海外製品にはない強み)

お客さまの声

【事例1】福岡の脳神経外科病院でマカオンを設置いただいているお客さまの声
・半年間で鳥獣(カラス)による停電が2回発生し、数10秒程度病院内が停電したが、医用UPSを設置していたことで支障なく手術を続行することができた。

【事例2】熊本の循環器病院でレミオを設置いただいたお客さまの声
・人工透析をする機器を扱っているが、患者が使用していない時に停電が発生した。
 この時は使用していなかったので問題なかったが、万が一、患者が使用している際に停電した場合、患者の命に影響する可能性があることや熊本地震で停電のリスクがあることを経験したため、医用UPSの設置を決めた。

【事例3】福岡の眼科クリニックでレミオを設置いただいたお客さまの声
・営業しているテナントビルで停電が発生した。
   その時は内視鏡システムを使用していなかったので、大事には至らなかったものの手術中に映像が見えなくなっては医療事故になりかねないため、医用UPSを設置した。

おすすめのお客さま

【医療機関の一瞬でも稼働を止められない繊細な設備(手術室・ICU・心臓カルーテル室・人工呼吸器・透析・保育器など)があるお客さま】
・各種オペ室や下表の設備(カテゴリーA)を持つ病院

Q&A

Q

医用UPSとは何か

A

・UPSとは無停電電源装置(Uninterruptible Power Supply)の略で、停電発生後、直ちに蓄電池等からインバータを介し電力を供給し続ける装置です。停電時に非常用発電機に切り替わるまでの間(数秒~数分)に使用するケースが一般的です。
・高い供給信頼性が必要で一瞬たりとも停電させられないコンピューターなどに設置しているケースが多いです。
・ニシムがご提供する医用UPSとは、JIS(病院設備の電源装置全体を規定)、JEM(病院設備のUPSシステムを規定)に準拠しかつUPS単体の規定(UL規格)の認証を受けているものですとしております
※工場見解ではUL規格、UL1778とUL60601-1を両方とっていることがニシムが考える医用UPSの定義
 UL1778:難燃性など
 UL60601-1:漏れ電流など
 UL規格の製品カテゴリに医療設備用UPSがあり、これは上記規格を両方とも認証を受けたものとなります。

Q

日本国内にニシム電子工業以外にも医用UPSを製造している会社はあるのか

A
  • ・国内メーカで医用UPSと銘打っている企業が少ないです。

 大多数のメーカでは、医用に利用する場合は、禁止またはメーカへの相談となっております。
 国内UPSメーカー製品も、絶縁トランス盤を設置するなどJIS規格を満たすための対策を講じれば、医用UPSとして使用可能ですが、これは概ね数十万~数百万程度の費用と設置スペースの確保が必要となります。

Q

海外製品との違いは

A

・ニシム電子工業以外に、海外ではUL規格取得メーカーが6社ありますが、性能面では大きな差はないと考えられます。
・価格についても、オープン価格となっているため一概には言えませんが、同程度と考えられます。(ただし、海外製と比較すると運送費分は割安と考えられます)
・ニシム電子工業は、UL規格を取得している唯一の国内メーカーであり、コールセンターを有していることから、24時間365日対応が可能です。メンテナンス面が一番の強みと考えています。

Q

使用機器に対しUPSはどの程度の容量が必要か

A

・可搬型医療機器であれば概ね「レミオ」シリーズ(定格出力容量1,000VA、1,500VA)で対応可能と考えられます。
・ただし、胃カメラなどの光源を利用する機器は起動した際の電流が大きく、負荷がかかり過ぎて医用UPSが故障することがあります。そのため、レミオを設置する際には検証が必要な場合があります。

Q

レミオは停電時に起動した状態でも接続している機器の差替えが可能か。

A

・差し替え可能です。レミオは入力電源がなくても起動が可能です。

リース

・リース会社にて対応可能

導入後のメリット

・鳥獣(カラス)原因による停電も支障なく手術が続行できた
・テナントビル原因による停電の際も大事に至ることがないことがわかっているため安心